2018年12月に運用を開始したトラリピ、12ヶ月目の運用実績を報告します。
- トラリピ始めたいけど、どの通貨ペアがいいか分からない!という方
- トラリピの運用の取消のやり方(停止方法)を知りたい方
- トラリピを丸々1年運用すると利益はどれくらいになるか知りたい方
運用12ヶ月の実績
運用資金60万円、3通貨ペアで始めたトラリピの12ヶ月経過後の実績です。
集計は末日を含む週の週末に行います。今回の締日は年が明けて1/4(土)です。
通貨ペアごとの一覧
私が運用中の3通貨ペアのこれまでの実績一覧です。
グラフで確認


【図表の見方】
- 棒グラフ・・・各通貨ペアごとの確定利益(スワップ含む)です。金額は左側の縦軸・確定利益を参照。
- 水色の塗りつぶし・・・投資元本です。60万円で運用開始。2019年1月~3月までは1ヶ月2万円→4月以降は1ヶ月4万円ずつ資金を追加しているため、ゆるやかに右肩上がりです。金額は右側の縦軸・口座残高を参照。
- 青の実線・・・投資元本から保有ポジションの評価損益を反映した時価残高です。今、保有中のポジションを全て決済しトラリピの運用を停止した場合に戻ってくる金額です。金額は右側の縦軸・口座残高を参照。
- 赤の実線・・・保有ポジションの評価損益の合計です。金額は右側の縦軸・口座残高を参照。
青の実線が、水色の塗りつぶしを超えていれば口座残高がプラス(元本超え)。
青の実線が、水色の塗りつぶしにかかっていれば、口座残高はマイナス(元本割れ)。
ということになります。
7月末から含み損が増加傾向にあるため、予備資金として
8月2日に30万円・8月7日に70万円の合計100万円を追加入金しました。
上記の図表には、予備資金100万円は含まれていません。
上記のグラフで見ると、確かにオレンジ色のNZD/USDの棒グラフが下方向に伸びていて、
すごくマイナスなイメージだけど青の実線の折れ線グラフを注目すると、
明らかに元本(水色の塗りつぶし)から飛び出していることが分かります。
これまで永らく元本割れを起こしていたトラリピの運用が、
ようやく元本を上回ってきました。下記の表で利益の推移を見てみましょう。

1番下の黄色で囲ったところ、元本が980,000円に対し口座残高1,033,190円と
プラス53,190円になっています!
毎月トッピングリピートにより元本が40,000円ずつ増えていましたが
12月はNZD/USDは運用を停止したためトッピングリピート無し、
CAD/JPY のトッピングリピートは純粋に忘れてしまったため元本の増減は無しです。
リピート系FXの仕組み上、最初は含み損を抱えるのは承知しているけど
ここまで来るのに1年かかりました。相場の影響とはいえ、結構長かったですね。
トラリピを始めとした、リピート系の自動売買は
- まずポジションを取って含み損を抱える
- 相場が反転して決済する(利益を確定する)
- 1→2を繰り返す
という動きをする為、まずはポジションを沢山とり
抱えたポジションの決済を繰り返して口座残高を増やしていく仕組みです。
含み損は未来の利益へ変わる、黄金の卵です!
運用中のトラリピ設定
それぞれ運用資金30万円でトラリピの設定を公開して始めた企画に参加しました。
それぞれトラリピの設定と、現在の状況を確認します。
【設定1】CAD/JPY
あっきんさんの設定で2018年12月20日、元本30万円で運用開始。
設定を表にまとめます。
2018/12/20運用開始時 | 2019/06/03追加 | トッピングリピート | |
トラップ幅 | 79円~87円 | 77円~78.5円 | |
注文金額 | 0.1万円 | 0.1万円 | 0.1万円 |
ポジション | 買い | 買い | 買い |
注文本数 | 16本 | 4本 | 11本 |
利益 | 500円/回 | 500円/回 | 500円/回 |
決済トレール | 無し | 無し | 無し |
運用開始後は、あっきんさんのトッピングリピートという手法で
- 1ヶ月後に2万円を追加入金してトラップを1本追加
- 利益が2万円たまるごとにトラップを1本追加
をしています。
12月はCAD/JPY のトッピングリピートは純粋に忘れてしまったため
12月分の入金とトッピングリピートは1月4日に処理しましたが、
トラリピの口座に反映されるのは1月6日です。
上記の表のトッピングリピート11本は11月と増減無しです。
トッピングリピートの他に相場に合わせて2回、設定の追加・削除をしています。
- 2019年1月3日に追加→2月3日に削除
- 2019年6月3日に追加
この設定の追加・削除については、あっきんさんの記事を参考にしてください。
【設定2】AUD/JPY
鈴さんの設定で2018年12月24日、【設定3】NZD/USDとの合計元本30万円で運用開始。
設定を表にまとめます。
現在のレート(ブログを書いている1/4現在)は75.10円付近です。
トラリピで運用しているAUD/JPYの平均取得レートが77.195円ですのでまだ下値ですが
12月中は76円台にも乗ったので、随分回復して来ましたね。
2018/12/24運用開始時 | 2019/01/07追加 | |||
買い注文 | 売り注文 | 買い注文 | 売り注文 | |
トラップ幅 | 75.40円~85.00円 | 85.40円~95.00円 | 70.20円~75.00円 | 95.40円~100.20円 |
注文金額 | 0.1万円 | 0.1万円 | 0.1万円 | 0.1万円 |
注文本数 | 25本 | 25本 | 13本 | 13本 |
利益 | 800円/回 | 600円/回 | 800円/回 | 600円/回 |
決済トレール | 有り | 有り | 有り | 有り |
元本は【設定3】通貨ペアNZD/USDと併せて30万円。
鈴さんの設定は、トラリピのハーフ&ハーフの特徴を利用して
同一通貨ペアで「売り」「買い」ともに設定をする両建てです。
相場が下振れした2019年1月7日に設定を追加し、その後変更ありません。
鈴さんは2019年12月でこちらの運用を終了しています
【設定3】NZD/USD→12/23に全決済により運用停止
鈴さんの設定で2018年12月24日、【設定2】AUD/JPYとの合計元本30万円で運用開始。
途中から、あっきんさんのトッピングリピートを掛け合わせて運用していました。
あっきんさんが12/1にNZD/USDの運用を停止した後も、
引き続き運用しようかな、と考えていましたが、12/23に運用を停止しました。
詳しくはこの後説明します♪
NZD/USDの運用を停止した理由
運用開始以来、ずっと下落傾向にあったNZD/USDですが、
そろそろ下げ止まったかな?という感じもあったため、
しばらく運用を続けようかな・・・。と考えていました。
ところが久しぶりに来た決済通知を見て、運用を停止することに決めました。
せっかく待ちに待った決済通知だったのに、利益がマイナスだったのです!
NZD/USDの通貨ペアを買いポジションで持っていると、スワップポイントはマイナス。
つまり、もっているだけで少しずつ利益が削られることは分かっていました。
分かってはいたけれど、長くもっていた場合、そのマイナススワップが積み上がり
決済利益を上回ってしまい、結果的に決済しても利益がマイナス!
という、運用する甲斐の無い結果になってしまったのです。
その時の私のツイートです。
やはりこのマイナススワップの蓄積により、
決済しても利益をほとんど食ってしまうので
ちょうど丸々1年運用した、トラリピのNZD/USDを運用停止、ポジションも全決済しました😊 pic.twitter.com/jDhOMU5Mra— メダカ@ミドルエイジの資産運用 (@MemoMedaka) December 23, 2019
マイナススワップの威力を他の通貨ペアと比較してみる
これはNZD/USDの運用を停止する時点での、各通貨ペアごとのポジション状況です。
AUD/JPYの方がポジション数も評価損も大きいですが、
運用を停止したのはNZD/USDだけです。その理由こそ、マイナススワップの威力です。

CAD/JPY
この1年のトラリピ運用の稼ぎ頭、カナダドルも買いポジションを持っていれば、
スワップも得ることが出来ます。しかもカナダドルは高金利でスワップも魅力的♪

AUD/JPY
かつて高金利通貨として私もスワップ運用で保有したこともある豪ドルです。
今でこそスワップは大きくないけれど、買いポジションでもっていれば青線で囲ったとおり
少しずつスワップを得ることが出来ます。

NZD/USD
問題のマイナススワップの威力です。
運用していた設定だと、1回あたりの利益はだいたい500円~600円なので
既に-600円を超えるマイナススワップが積みあがっているポジションについては
これから為替レートが上昇してポジションが決済されたとしても、
それ以上に積みあがったマイナススワップに相殺され、
かつ相殺し切れなかったマイナススワップ分だけ損失になることが確定しています。
もはや運用している意味が見いだせず、マイナススワップの発生を止める=運用停止
が最善の策だと実感しました。

トラリピの運用を停止する方法
トラリピの運用停止のやり方は、あまり機会がなく戸惑うので簡単に説明します。
このやり方はPC画面での取消方法ですが、スマホアプリからでも取消可能です。
①トラリピ管理表を開き、取消したい通貨ペアを選択する
今回はNZD/USDの運用を取消したいので、左上の通貨ペアで選択します。
NZD/USDは最初の設定×1本とトッピングリピート×8本、
合計9本のトラリピ設定が表示されました。

1番下のトッピングリピートの取消で説明します。表示された「取消」をクリック。
②トラリピの詳細が表示される→取消実行
トラリピの詳細が表示されます。
チェックボックスにチェックマークを入れ、「取消実行」をクリック。

③ポジション決済orポジション保持を選択
トラリピを取消(運用停止)するということは、
これ以上新しいポジションは保有しない。という意味です。
その際に、その時点で保有しているポジションを決済するか、又はそのまま保有して
当初設定しているレートに到達したら決済するのを待つかを選択します。
今回、トラリピを停止する意味はマイナススワップの発生を止める為なので
「ポジション決済」をクリックします。

④ポジション決済は成行決済=取引時間内に処理すること
③のポジション決済の場合は、成行で決済することになるために
取引時間内に処理することが必要です。取引時間は下記のとおり。
夏時間(3月の第2日曜日~11月の第1土曜日)
月曜日7:20~土曜日5:50
冬時間(11月の第1日曜日~3月の第2日曜日)
月曜日7:20~土曜日6:50
④取消完了
取消が完了しました。
まだ他に、8本のトラリピが設定されているので「トラリピ管理表へ」をクリックし
同じ作業をあと8回繰り返します。

⑤トラリピ管理表で最終確認
全てのトラリピを取消すると、トラリピ管理表にはデータが無くなります。

これまでの運用実績
これまでの運用実績は、こちらの記事をご覧ください。
まとめ
持っているだけで利益が削られるという、小さなストレスが無くなりました。
トラリピを始める前に勉強の為に伺ったセミナーで、あっきんさんが
「女性はマイナススワップを嫌う人が多い。」
と仰っていましたが、まさにコレですね・・。とはいえ、
マイナススワップを抱える通貨ペアを停止したというツイートを散見したので、
男性女性を問わず、やはりマイナススワップは嫌なものなんじゃないかな・・と思います。
私は恐らくこと先、リピート系FXでマイナススワップの発生するポジションは
持たないだろうと思います。
トラリピはFX初心者向きではない(所感)
トラリピに関する1つ目の記事から一貫して書いているけれど、
トラリピはFX初心者向きではないですよ。
誰かの設定を真似て運用自体は開始出来るけど、仕組みを理解した上でも
長い間含み損を抱えるのは、割と精神的には辛いです。
FX取引が全く初めての初心者であるとしたら、
デモトレード→100通貨、1,000通貨などの小さい単位からトレードをしてみて
含み損を抱えるストレス、というものを感じてから
リピート系FXを始めるといいと思います。
トラリピを1年運用した経験からすると、CAD/JPY が安定して利益を積み重ね、
買いポジションで持っていればスワップも利益になり稼ぎ頭でした♪
ですが、この後ずっと同様という保証はどこにもありません。
多くの人が毎月運用報告をしているので、それを参考にして
人が含み損を抱えているタイミングは、運用開始するチャンスかもしれません。
そしてトラリピの運用にはマネースクエアの口座開設(無料)が必要ですので、
いつでも運用開始出来るように準備をして待ちましょう。
口座開設の方法が不安な方は、下記の記事で丁寧に説明をしていますのでご覧ください♪

口座開設は公式ホームページからどうぞ(無料です)